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不​可​逆​的

by Conslo

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1.
あれもこれもどれもそれも皆 ホコリ被った倉庫の中で 二度と剥がれぬ値引きシール貼られて 明日の朝に 明日の夜に 徐々に減らされる己の価値を ずっと 切り離して 破れたビニールの隙間から 腐っていくよ 光っていくよ 「ニーズ」に合わなければそれまでの運命ならば 雨に降られ 風に吹かれた未来は 波に揺らされていく
2.
言ってしまえば僕らは空に散らばる六等星 赤く火照る地球をただ眺めている 都会の空をギラリ照らすのは明るすぎた主系列星 やだなぁ 何にも願いたくなんてないのに流れ星流れて 地球に擦れて消えていく塵にみんな寄ってたかって 君と二人なら四ギガパーセク なんてバカみたいだ だらしないね 味気ないね キモいね もう何もないね 「今日は厚い雲 暑い熱帯夜、━」 「━夜空は見えない。」 「望遠鏡は散乱物体の━」 「━光に閉ざされ、」 見えなくてもそこにある 触れられなくてもそこにいる 分からなきゃ意味ないでしょ ねぇ 二百年後誰も生きてないのに なんで小さな思い出忘れられないの 今夜二人で 三番線 快速電車乗って 二度と帰れない旅をしよう 何にも願いたくなんてないのに流れ星流れて 地球に擦れて消えていく塵にみんな寄ってたかって 誰にも愛されることもないまま宇宙に溶けたいな だらしないね 味気ないね キモいね もう何もないね 言ってしまえば僕らは空を棚引く六等星 青く萌える地球をただ眺めている 真昼の空は今日も眩しいな 飲み込みゆく赤色巨星 やだなぁ
3.
電波情報人間を高密圧縮CITY 共感嫌悪乖離の高度混沌CITY 今日も波に流され 普通を求めて 僕のキモチは見えないままで なんでもあって何も無い そんな場所で いつも変わらず鼓動は続く ディスプレイ向こうの君も きっと鼓動を鳴らす α-TOKYO CITY 溢れる人は人に見えない 流れる文字は人に見えるのに 僕の気持ちは人に見えない 自分の気持ちも僕には見えない それでも僕の鼓動は続く 電波情報人間を高密圧縮CITY 共感嫌悪乖離の高度混沌CITY 擬態網 カンペキな普通を求めて 顔もすべてを固く隠して TCP/IPに乗ってどこへでも行ける 君の心へ通じるドメイン ディスプレイ向こうの君も きっと居場所を探す α-TOKYO CITY 溢れる人の中に見えた 流れる浮世の中 ただ君は 変わらないまま微笑んでいた 自分の気持ちも僕には見えない それでも僕の鼓動は続く 電波情報人間を高密圧縮CITY 共感嫌悪乖離の高度混沌CITY
4.
5.
言うな そんなことを言わないでくれ お前が言いたいことややりたいことは わかっているんだ でもオレがお前にしてやれることなんて 何もありゃしない そう オレは役立たずのクソ野郎だ 水面に映る月のように淡く綺麗な お前とは違うんだ だからお前はこんなクソ野郎より ステキな奴を見つけてくれ それがお前の幸せならば オレは言いたいことややりたいこと 黙っておくのさ でもお前がオレから離れていくその背中 引き止めたい そう オレは役立たずのクソ野郎だ 水面に映る月のように淡く綺麗な お前とは違うんだ だからお前はこんなクソ野郎より ステキな奴を見つけてくれ だからお前はこの束縛を抜けて どうか幸せになっておくれ
6.
僕は映画を見ていた 花を持つ姿が綺麗だった あなたは水面を揺らすことなく 湿る白線を跨いでいった 棒立ちの目 無音の眼 掴めたのは ただの数粒だけ 淡々としたラストカット あなたの髪が鉄に靡いた 二度と途切れそうにない残響 灰色の空に色付けを 僕の全てを釘付けにして 花弁は散った 忘れることのない映画
7.
昔々のことでした ルネサンスの最上の湖畔で 彷徨う行旅一人 エオリアの影でした 人来人来と啼く声は 寒暁の霧の中へ響めき 1000Pの中に一人 私は何処へ行くか ”晴れもしない空、心も暗くなるわ” ”いつかの契りは今はもう果たせないわ” ”あぁどうか見捨てないで” 疲れ果て地に座り込む 草音にすら縋る思いで 孤独の恐怖に怯え 扉閉ざし塞込む 澄んだ空虚の向こう側 肌を刺す北風と騒めき 溶け込む音 イマジナリー エオリアの影でした ”BOSSの湯気だけが空しく宙を舞うわ” ”暮れ行く夕陽を眺めず目を閉じるわ” ”ねぇ君はどこにいるの” 蘇る彼の空への憧憬 二尺先 何があると知れず 凍える指を暖めた 音だけが感覚を統べる 蝶が飛び立てば嵐が巻き起こるさ カオスのノイズは神をも含みうるさ 霧を切り裂く風が野を貫き いつかはwhile(true)を抜けるときがくる 穿て エオリア
8.
9.
おとしたはこは あすへのしるし おとしたはこの もちぬしはだれ 箱の中は閉ざされた楽園 壊れるまでここにあるさ おとしたはこは あすへのしるし おとしたはこの もちぬしはだれ
10.
深くより聞こえる声数多 表象の地殻となり 見えざるは細胞の内 君は千億の破片に同じ 緑の手を持つ童子は 赤の手を握り得るか? 悔いなきよう 色眼鏡を幾ばくか透かし 独立に佇む海 決して他の島へ辿り着かず 伝わるか? 波は回路を往き 隅々へ種子を運ぶ 流れる大河の水は 常にその川の要素か? 逸れぬよう 濡れた道を靴で踏み鳴らし 君は僕の目に確かに見えて 風はこの顔に確かに吹いて 外を知る者は唯一無二と 君を記憶する機械は 見えずともここにあるさ 悔いなきよう 在らぬ夢を鑑みて眠る 風はこの顔に確かに吹いて 外を知る者は唯一無二と 知れる万物がどう在ろうとも 感ずこの質は唯一無二だと
11.
12.
ガラクタだらけのこの街は 今や僕らだけのものになった どれだけ物を壊そうとも 誰も気づいてくれないな どんなに心をさらけ出そうとも 誰も気づくことはないな ここにいてはいけないや 逃げ出そうとも行けないや 僕らは幻覚夢見て ガラクタを壊す 僕らは今日もまた ガラクタだらけのこの街は 色を取り戻そうとしていたのだった ガラクタ呼ばわりそれでも 君は気づいてくれていたんだ そんなに心をさらけ出して 泣きじゃくれていたんだよね 君に見いだして欲しいんだ 君だけの僕らの価値を 僕らは夢に彩られて 宝物となる 僕らは今日もまた ほんの一瞬
13.
街中の看板がまた塗り替えられる 流行りだったゲームもみんなはもう飽きてる 今でも身に感じる 何気ない先入観 どれだけ変わろうとも 僕は君のために歌うよ VIRTUAL SCI-FI SCI-FI 画面の向こうで君に会いたいな LIKE YOU LIKE YOU VIRTUAL SATISFIED SATISFIED 夜は明けない 暗闇の中 ONE TWO ONE TWO VIRTUAL SCI-FI SCI-FI 木枯らしの吹くステージの上で LIKE YOU LIKE YOU VIRTUAL SATISFIED SATISFIED 星を見上げる君の瞳には何が映る? 空いた席が目立つ 何度目のコンサート 変わらない歌声が スピーカーを震わす 今でも身に感じる 何もない劣等感 どれだけ変わろうとも 僕は君のために唄うよ VIRTUAL SCI-FI SCI-FI 画面の向こうで君に会いたいな LIKE YOU LIKE YOU VIRTUAL SATISFIED SATISFIED 夜は明けない 暗闇の中 ONE TWO ONE TWO VIRTUAL SCI-FI SCI-FI 木枯らしの吹くステージの上で LIKE YOU LIKE YOU VIRTUAL SATISFIED SATISFIED 星を見上げる君の瞳には何が映る? 誰もいない舞台の中 喉を枯らし歌う者一人 君の想い届けるため 僕は今日も歌を歌おう VIRTUAL SCI-FI SCI-FI 画面の向こうで君に会いたいな LIKE YOU LIKE YOU VIRTUAL SATISFIED SATISFIED 夜は明けない 暗闇の中 ONE TWO ONE TWO VIRTUAL SCI-FI SCI-FI 木枯らしの吹くステージの上で LIKE YOU LIKE YOU VIRTUAL SATISFIED SATISFIED 星を見上げる君の瞳には何が映る?
14.
ああ 思えば どんな日も君はこの机の上で 夕陽の射すこの部屋で 僕をいつでも待っていて 創って 壊して 叫んだ 君との日々は そよぐ風のように過ぎていったね 探していたんだ 電子の海に浮かんだ小さい船で まだ諦めない理由がある 「まだ」
15.
涼しげな新緑が窓の縁から 葉脈が陽射し透かした 仕舞い忘れた学生証の中の世界 戻りたいな 静寂な凍える黒板に記した 綿密な見えざる線が 射し込んだ陽に微睡むレム睡眠の世界 戻れるかな 平らな紙面を敷衍して 砂漠に水を撒く只無為な行為 明日の風が吹いたって ノートを消しゴムで消したって 何も変えられないね 「ふと我に返ると、」 「二限目の講義はもう終わっていて、」 「開け放された教室の扉から、」 「忙しく歩く足音が傾れこんだ。」 「真昼のキャンパスは広すぎたが、」 「僕らは黙って歩いた。」 「ビー玉が抜き去られた瓶ラムネや、」 「泥に塗れたスニーカーが、」 「七号館前の路頭に溢れている。」 靴底が擦り減る尖ったアスファルトを 淡々と蹴飛ばすだけの日々だ 仕舞い忘れた想いが描く閉じた世界 戻りたいな

about

Conslo - 6th UTAU Album

credits

released February 22, 2020

Available on Spotify, Google Music and more!
linkco.re/HYfgdHr9

Produced by Conslo

Jacket artwork - Conslo
Design - Conslo

[Special Thanks]
Tr.03 Lyrics - すやちん
Tr.05 Lyrics - 北斗
Tr.06 Lyrics - ジヲ
Tr.11 Lyrics - だんだん

[UTAU Vocals]
水音ラル
極色カスタ
綠寝ツキヤ
狼音アロ
透音アリク
阿狛音ウンセイ
箕羅音カガヤキ
樹人

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all rights reserved

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